この記事はこんな方におススメ
- 今からブログを始めようとしているPT.OT.STの方
- YMYLという言葉を知らない方

ブログ上級者が「得意なジャンルで書け」って言ってたし、リハビリのこと書こっと!

ちょっと待って!
身体の事について書くのはおススメできません。
ブログを始めるときに考えること。
「ブログのジャンル何にしよう」
理学療法士のあなたは、下記のように考えていませんか?
「仕事の知識をフル活用して、腰痛とか肩の痛みの解決策を書こう」
「セラピスト向けに、リハビリの参考になる記事を書こう」
この例は、健康ジャンルという分類に当たります。
残念ながら、健康ジャンルは初心者の方におススメできません。
なぜなら、個人ブロガーが検索エンジンで上位表示しにくい、YMYLに属するジャンルだからです。
検索エンジンで上位表示できなければ、イバラの道を歩む事になります。
セラピスト向けに専門的な記事の場合は、論文に適いません。
当記事は、今からブログを始めようとしているセラピストのあなたに、以下のことをお伝えする記事となっています。
- YMYLとは何か
- なぜ健康ジャンルはおススメできないのか
- 健康ジャンルでも収益に繋げる方法

ちなみに私は、YMYLを知って健康ジャンルから逃げました。
YMYLとは何か

YMYLは、人の人生に大きく関わる6つのジャンルのことを指します。
Googleは、YMYLを他のジャンルより厳しくジャッジしています。
読者の人生を左右する事に繋がりやすい為です。
品質の低いYMYLページは、人の幸福、健康、経済的安定性、または安全性に悪影響を与える可能性があるため、YMYLページのページ品質評価基準は非常に高くなっています。
SEO百科事典 / 日本語翻訳版:Google検索品質評価ガイドライン
YMYLに属するジャンル
YMYLに属する6ジャンルを表にまとめました。
ジャンル | 内容 |
---|---|
健康と安全 | 医療、薬物、病院など。緊急時に活用するサイトも入る。 |
ニュースと時事問題 | 国際的なイベント、ビジネス、政治を扱うサイトなど。(スポーツやエンタメはOK) |
政府・法律・公民 | 投票、政府機関、公的機関、社会福祉、法律を扱うサイトなど。 |
財務 | 投資、ローン、保険に関する情報を扱うサイトなど。 |
ショッピング | オンラインで購入できるWebページなど。 |
人々のグループ | 人種、民族、宗教、性別または性同一性などを扱うサイトなど。 |
主に表中の6ジャンルがYMYLに該当します。
その他にも、フィットネスや栄養、住居情報、大学の選択も人生を左右しかねない為、YMYLとして考えられる可能性があります。
YMYLはなぜ難しい?
Googleが、E-A-Tを重要視しているからです。
- 専門性(Expertise)
- 権威性(Authoritativeness)
- 信頼性(Trustworthiness)
この3つの要素の頭文字をとってE-A-Tといいます。
もちろん、YMYL以外でのジャンルでもE-A-Tは重要になりますが、YMYLの場合はジャッジが厳しくなります。
E-A-Tの重要性と詳細

YMYLは、E-A-Tが厳しく求められているため、上位表示が難しいことをお伝えしました。
E-A-Tについて、詳しく説明します。
E-A-Tに関係する要素
E-A-Tを構成する要素の一部を表にしてみました。
詳細 | |
---|---|
専門性 | ・運営者の専門性 ・ブログの専門性 ・著者の署名(資格も明記) ・一次情報(独自に収集したデータなど) |
権威性 | ・運営者や著者の知名度 ・ブログの知名度 ・記事内容に対する権威性 ・メディア実績など |
信頼性 | ・ネット上での評価(被リンク数など) ・医療機関や公的機関からの被リンク ・情報源の明示 |
PT、OT、STの個人ブログがYMYLで上位表示されるためには、医療機関などの信頼性の高いサイトから被リンクを貰うことが重要です。
1本の被リンクではなく、まとまった本数が必要です。
現実的に、信頼性の高いサイトから何10本も被リンクを貰うのは困難を極めます。
個人ブログがYMYLで勝つのはそれほど難しいことなのです。
理学療法士はE-A-T的に大丈夫なのでは?

PTなんだからE-A-T的にも大丈夫なんじゃないの?

そう思いがちなんだけど、そう言う訳にもいかないんです。
医療従事者以外の方に比べれば、一歩リードしていますが、理学療法士だからといってクリアできる壁ではありません。
試しに『野球肘 予防 ストレッチ』と検索してみましょう。(リンククリックで検索)
検索結果が「E-A-Tが重要」の実例です。
病院や医療・スポーツメーカーのサイトだらけだったと思います。
ページを捲ってもめくっても個人ブログがなかなか出てきません。
キーワードを3つ入れて検索しても、この結果です。
PTが個人でやっているブログでは、病院やメーカーのサイトに適いません。
一般の方は、上位表示されている病院のページを参考にするでしょう。
わざわざ10ページ以上も捲って個人ブログを見に行ったりしません。
PTやOTの方がネットを参考にする場合は、J-stageなどで論文を探すでしょう。
YMYLがブログ全体に与える影響
- 雑記ブログのカテゴリーの1つとして健康ジャンルを扱う。
- サッカージャンルの中で、スポーツ障害についての記事を書く。
この場合も、ブログ全体の検索順位を落としてしまう危険性があります。
GoogleはYMYLに関する情報について信頼性がないと判断した場合、該当のページだけではなく、サイト全体の評価を大きく下げる動きをします。信憑性のない情報はユーザーのためにはならないので、上位に表示させないということです。
S&Eパートナーズ株式会社-YMYLとは?SEO対策のポイントと注意点について解説
真偽は明らかになっていません。SEOに詳しい人の中でも意見は割れています。
しかし、危ない橋をわざわざ渡る必要はありません。
健康ジャンルの記事で稼ぐにはWebライター

広告料を使いたくないけど、健康ジャンルの記事を書いて稼ぐ方法があります。
Webライターとして、クラウドソーシングで記事執筆を受注することです。
介護系、筋トレ系、スポーツ系の案件であなたの力を発揮できるでしょう。
デメリットは自分の書きたい記事が書けないことです。
自由に記事を書きたい方は、ブログも始めましょう。
- ブログも初めて、収益を気にせずブログを作る
- ブログでは健康ジャンル以外を扱う
- SNSや広告を使う
上記3点のどちらかで対処しましょう。
SNS、広告については次の項目で触れます。
その他の健康ジャンルを収益に繋げる方法
ここまで読んでも、「自分は健康ジャンルで収益化するんだ!」という方。
検索エンジンに頼らない集客方法を取りましょう。
- Twitterやインスタグラムなど、SNSを利用
- お金を払って広告を活用
検索で表示されなくても収益が見込めるくらいの集客が可能になれば、YMYLを気にする必要はありません。
SNSを使って集客する
SNSで集客ができれば、Googleに頼らなくてもいいため、YMYLを書こうが気にする必要はありません。
ただし、SNSだけで成果を挙げるには、それなりのSNS技術が必要です。
ブログと同時にSNSも育て、技術も磨いていかなければいけません。
広告を使って集客する
お金を払って広告を出稿して集客する方法です。
Googleの検索結果に表示できますし、SNS利用者のタイムラインに表示させることもできます。
前者は検索連動型広告、後者はSNSのプロモーションです。
ただし、どうせお金を使って集客するなら、ある程度ブログが育った後に行うことをおススメします。
広告を辿って読者が来ても、記事数が少なかったり、収益ポイントが少ないと勿体無いです。
まとめ
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の方がブログを始める時のジャンル選び。
健康ジャンルはYMYLに属しており、収益化がかなり難しくなっています。
ブログを始める際は、他のジャンルを考えてみてください。
健康ジャンルで稼ぎたい場合は、クラウドソーシングで記事執筆を受注するのがおススメです。